ホーム > > 特集:ひと > 下京区を愛する人、集まれ

みんなの手でまちづくりを!「下京・町衆倶楽部」活動スタート
下京区を愛する人、集まれ

市民の主体的なまちづくり組織として下京区が設立した「下京・町衆倶楽部」。公募で集まった人たちがアイデアを出し合い、自主的に活動していく予定です。その第一回交流会をのぞいてきました。


幅広い年代、職業の人が集まり、楽しく、そして活発に議論がおこなわれました



「下京・町衆倶楽部」をサポートする、まちづくりアドバイザーや下京区役所などのスタッフのみなさん。岸根さんは後列左から3人目

10月26日午後7時。スーツ姿の男性や商店主、大学生の男女、年配の人も…。年齢も職業も異なる、さまざまな人たちが続々と下京区役所に集まりました。

みなさんが参加したのは、「下京・町衆倶楽部」の第一回交流会。同倶楽部は、18歳以上であれば、下京区に住む人や働く人、また下京区に興味があれば区民でなくても誰もが参加でき、会員同士の交流や情報交換を通じて、街を盛り上げるプロジェクトを育んでいこうというもの。区役所では、9月上旬からポスターやチラシなどで参加者を募集したところ、80人の申し込みがあり、初顔合わせとなる交流会には、当日申し込みも合わせて、約100人が集まりました。

大きな特徴は、活動テーマについては会員自身が主体的に決定し、取り組んでいくという「独立性」。「役所はあくまで側面支援。いろいろな立場の人たちに自由な発想で、下京区について考えてもらうのがこの倶楽部の役割です」と、下京区役所区民部総務課の担当係長、岸根郁朗さん。



この日の交流会では、お互いを知ることからスタート。まずは、くじで分けたグループで15分間、次に住まいや職場のあるエリアごとに分かれて20分間、自己紹介や下京区との関わりを話していきました。

初対面の緊張もあってか、当初はやや硬い雰囲気もありましたが、徐々に打ち解け、話も弾んでいる様子。近所の人に出会ったり、町の歴史を年配者が話してくれたりと、次第に司会者の声も聞こえなくなるほどの盛り上がりに。

そしていよいよ、下京区に対する考えを、「歴史」「地域活性化」「観光」などのテーマごとに分かれて話し合うことに。この段階になると、これまでの和やかなムードからガラリと変わって真剣な表情です。

「商店街をもっと活性化したい」「夜道が危ない場所がある」「介護施策が必要」など日ごろ感じていた思いを打ち明け、さまざまな意見が飛び交いました。約20分という限られた時間でしたが、充実した意見交換となったようです。



終了後、参加者に感想をたずねると…。 「マンション住人と、昔からの住人との関係が希薄という意見が、双方から出ました。お互いに意識しているのにつながらないのは、何か仕組みがいるのではないかと感じました」(下京区在住の女性)、「京都は大学の街。まちづくりに学生も参加したらいいと思う」(京都の大学に通う学生)、「仕事だけの関わりが多かったが、ほかの業種の人と交流できて有意義だった。自分のできることからまずやっていきたい」(下京区で働く男性)という声が聞かれました。

今後も定期的に交流会を重ね、会員の中から生まれた関心事をもとにグループをつくり、実現に向けて活動していく予定とのこと。次回の交流会は、11月30日(水)午後6時30分~、下京区役所で行われます。2回目の交流会からの参加も可能なので、興味がある人は問い合わせを。

問い合わせは、京都市下京区役所区民部総務課(下京区西洞院通塩小路上ル)
=TEL:075(371)7164=へ。

このページのトップへ