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長岡京に“家庭科部”ができました

料理にお菓子に裁縫も…今日作るのはなぁに?
長岡京に“家庭科部”ができました

「料理や手芸の楽しさをみんなに伝えたい」と今秋、長岡京市に住む平松未華さん(33歳)が「長岡京家庭科部」をつくりました。「家庭科部」。何だか懐かしい響きのその活動はどんなものでしょう。2回目となるワークショップにおじゃましました。撮影/三國賢一



10月の日曜日の昼下がり。長岡天満宮境内にある花子会館で行われた、長岡京家庭科部の今回の活動は「絵本ワークショップ」。絵本に登場する食材やメニューに絡めて料理を楽しむもので、テーマは「サツマイモのモンブラン」。本日の“部員”は4組の親子です。 まず最初に、平松さんが絵本「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」を読み聞かせます。お話の中には焼きイモや食べ物がたくさん出てきて、聞いてるうちに「おいしいものが食べたいなぁ」とおなかの虫がグーグー。気持ちもあたたまったところでお菓子作りがスタートです。

「子どもたちの発想の豊かさにはいつも驚かされています」(平松さん)

「ヨイショ、ヨイショ」と頑張る子どもたちをママがサポート

子どもパティシエ作「サツマイモのモンブラン」

完成したモンブラン。「サツマイモそのものの甘さを」ということで、砂糖は使わず、少量のメープルシロップを足すだけ

サツマイモをペースト状にするのも根気のいる作業。みんなで力を合わせて真剣です

エプロンを付け、すっかりパティシエ気分の子どもたちは、ゆでたサツマイモをつぶし、そこに豆乳やリンゴジュースをくわえながらペースト状にしていきます。ペーストを絞り出し袋に詰め、スポンジとホイップの上にサツマイモペーストをニョロニョロと絞り出しすと…、あっという間に完成です!

「きれいやな~」。サツマイモの鮮やかな色と「これを自分たちで作ったんだ」という達成感に、子どもたちも満面の笑みを浮かべます。

ママの分も作って「さぁ、ゆっくり試食を」というところで、自分たちのケーキを食べ終わるやいなや、長岡天満宮の森の中へ飛び出していく子どもたち。そんな自由さも楽しめるポイントなのかも。

モノがあふれる時代だからこそ手作りを

「家では忙しくてなかなかできないので、ケーキ作りなんて久々。こうして親子で出かけて、手作りするきっかけがあるのはいいですね。まさに“うるおいの時間”です(笑)」と参加したママたち

自身も5歳児の母親である平松さん。幼いころから家庭科が大好きで、料理も手芸もほぼ独学で腕を磨き、現在は洋裁カフェでスタッフとして働きながら「長岡京家庭科部」の活動も本格化させようとしています。

家庭科部をつくったきっかけは、保育園のママ友とのやりとりから。平松さんお手製の服や小物を見て「これ、どうやって作るの?」と聞かれることがあり、「そういう手作りのちょっとした悩みを解決できる場所があるといいな」というのが構想の原点になったのだとか。

「今は何でもすぐに、安く手に入る時代。学校でも家庭科の時間は少なくなっているけれど、あえて作ってみるとか、自分でやるということが楽しいってことをみんなの心のどこかに種まきできたら」。「家庭科部」のネーミングにはそのような思いがつまっています。

今後はワークショップのほか、自宅で手芸・裁縫教室も行う予定。

「“部活”といっても会員制だけではなく、気が向いたときのみ参加できるものも。4、5歳ぐらいから縫い物も練習できるし、意外に針仕事は男の子の方が得意だったりするんですよ」と平松さん。親子だけではなく、大人のみの参加も大歓迎とのこと。

毎月第4日曜日の天神市にて絵本ワークショップを開催するほか、11月26日(土)には長岡天満宮境内「一箱古本市」で焼きリンゴのワークショップが行われます。
問い合わせは平松さん=TEL:075(951)0881、MAIL:n.kateikabu@gmail.com。
ブログ(http://n-kateikabu.jugem.jp/)にもイベント案内あり。

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