地元で採れた野菜を、地元の人が消費する。そんな地産地消の思いが込められた青空市が、最近注目されています。地球環境・安全性にもこだわって作られたオーガニック野菜や食材が並ぶ、新しい青空市を2つ紹介します。
昨年11月に1回目が開催された「天王山ファーム&フードマーケット」。企画したのは、JR「山崎」駅の南側で料理教室と雑貨店を開く森かおるさんです。
「ファームと銘打ったのは、農家の方が作る食材をメインに考えたかったから。1回目は、大山崎や長岡京市など、この地域で食の作り手として活躍されている方たちが10店舗を出してくださいました」
日ごろから、料理家としてどのような食材を使うか意識しているという森さん。
「例えば、花菜は長岡京市の名産ですが、近所のスーパーに行くと、遠方から仕入れられたものが並んでいたりするんです。せっかく地元の農家の方が作っている野菜、もっと近場で消費できればいいなと感じることもあって」と、開催のきっかけについて話してくれました。
「前回、地元で採れたカブを使って田楽とカブの葉炒めを販売したら、“おいしい!”とカブを購入して帰る方がたくさんいらっしゃったんです。作り手と消費者の橋渡しをするというとおこがましいですが、イベントが地元の農家の方たちについて知ってもらうきっかけになればうれしいですね」
次回は、13店舗で、4月29日(祝・金)午前11時~午後3時に開催されます。
問い合わせは、TEL:075(953)1292(レリッシュ内 天王山ファーム&フードマーケット実行委員会)。
京丹後で育った低農薬野菜や滋賀県五個荘の農園から朝採ってきたばかりの新鮮野菜、それにラーメンの屋台や巻き寿司、お総菜がズラリと並んだお店など。西京区にある温泉・仁左衛門の湯の駐車場は、毎月第4日曜日の午前8時~午後2時の間だけ、エコと健康をテーマとした「京都エコマルシェ」の会場となります。
主催者は、有機野菜卸会社の役員を本業とする伊藤雅文さん。「環境に負荷が少ない野菜作りに取り組んでいることから、食を通してエコという意識を広めたいと、昨年6月にスタートしました」
会場では、「赤カブはどうやって食べるの?」「漬物や、そのままサラダにしてもおいしいですよ」など、どのお店でも客と生産者が楽しそうにやりとりをしている様子が印象的。
京丹後市で農業を営む平井さんは「こないだの野菜おいしかったよ~と言って、また買いに来てくれる方もいらして、毎月ここでお店を出すのが楽しみ」とうれしそうに話してくれました。
「次回は売り上げの一部を東日本大震災の募金にあてるため、有機栽培のアマナツの規格外セールも実施。全部で40店ほどが集まります。地元の名産のタケノコもたくさん並ぶ予定です」(伊藤さん)
次回は4月24日(日)開催です。問い合わせは、TEL:090(8192)9993(伊藤雅文さん)。