まだまだ寒さは続きますが、この寒さが青菜やハクサイ、 ニンジンなどをおいしくしてくれます。少し早起きをして、そんな野菜が並ぶ地域の朝市に出かけてみませんか。地元農家の人たちに、食べ方などをあれこれ教わるのも楽しいものですよ。
取材当日の午前9時、伏見区役所神川出張所に到着すると、葉付きダイコンや大きなハクサイを抱えた人が続々出て来ます。会場内は、野菜を求める人で大にぎわい!
「この地域は古くからの農業地帯なんです。でも京都市に合併されてからの60年で住宅が増え、人口も10倍になりました。そんな新興住宅地の住民と、古くからの住民との交流の場にしたいと始めたのです」と久我・久我の杜・羽束師地域まちづくり協議会会長の大川保さん、副会長の壇義弘さん、宮田敬三さん。同協議会は、3地域のまちづくりに取り組むため、2007年に結成されました。
確かに朝市会場内では、「これどうやって食べるん?」「お漬物、どれがおいしいかな」とあちこちで会話がはずんでいます。朝市には、ほぼ毎回20軒前後の農家が出店。有機栽培にこだわる農家や、手づくりのもち、漬物、野菜に加えて手芸品などを売る人もいて、特色もさまざまです。
直売所をまとめて手づくりマップに
「毎回最初の1時間くらいにお客さまが集中し、活気に満ちています」(同協議会農業・川部会長 安田由紀夫さん)というほど人気のこの朝市。月1回のみの開催のため、「どこかほかに地域の野菜を買えるところはないか」という声も多かったそう。
そこで同協議会が作ったのが、地域の直売所の情報をまとめた「わいわいマップ」です。「久我・久我の杜・羽束師地域で、ご自宅の前などで野菜を売られているところを1軒1軒訪ね、12軒を地図にまとめました」と同協議会の黒川有加さん。マップは伏見区役所や神川出張所で入手できます。
地元産の米、野菜、果樹、花き、卵、鶏肉など幅広い品目を販売。生産農家の人たちも店のスタッフとして働いているので、食材のおいしい食べ方や花きの育て方など農家直伝の技を教えてもらえます。
地元・下鳥羽の農家7軒が、地元で採れた新鮮な野菜を地元の人たちにこそ食べてほしいと2009年12月からはじめた市。聖護院ダイコン、万願寺トウガラシといった伝統野菜、ネギやハクサイなど定番の冬野菜、ハーブやラディッシュなども登場。料理方法のアドバイス、お客さんの要望に応えて作付けをするサービス精神も人気。
昨年3月にオープン。この時期は、ダイコンやブロッコリー、ニンジンなど冬の地場野菜が並びます。また、JAの女性部が切り盛りする食品加工施設を併設。巻きずしやいなりずし、赤飯、パンなど加工品を目当てに通うお客さんも多いのだとか。常時、野菜と加工品で60~70品目を取りそろえています。
朝収穫した野菜がその日のうちに店頭へ。今の時期は、ハクサイやブロッコリー、自家製のおもちなどのほか、最盛期を迎えた“淀ダイコン”(丸ダイコン)も。「スーパーであまり見かけないような、めずらしい野菜が多い」とベテラン主婦からの評判も高いそう。