本欄は皆さんと映画館をつなぐ窓口、今年もご愛読ありがとうございました。
年末年始も、話題作や心を動かすすてきな作品が登場しますよ!
最後の忠臣蔵
12月18日(土)からMOVIX京都、T・ジョイ京都で公開
生き残った志士の感動秘話
赤穂浪士四十七士による討ち入り事件は、『忠臣蔵』として長く語り継がれているが、この映画は生き残った2人の男に焦点を当てたもの。生き証人としての使命を与えられた寺坂吉右衛門と、今でいえばトップシークレットの任務を授かった瀬尾孫左衛門である。
役所広司と佐藤浩市の演技合戦に注目。とりわけ、哀愁をにじませた役所の存在感に圧倒され、クライマックスでは涙、涙。元島原の太夫だったという役どころの安田成美のほか、大石内蔵助役で顔を見せる片岡仁左衛門もすばらしい。また、人形浄瑠璃を用いた演出が、物語に深みを与えている。杉田成道監督。
人生万歳!
12月25日(土)から京都シネマで公開 ※保護者同伴が適切とされるPG-12指定
“事件な”人々の幸せ獲得法
ウディ・アレン監督40作目となるこの映画の舞台は、彼が愛してやまないニューヨーク。かつては天才と呼ばれた物理学者ボリスのもとに、田舎から出てきたカル~いタッチの若い女性メロディが転がり込む。どう見ても不釣り合いの2人だが、彼女はボリスを愛していると思い込み…。
世間から浮いた人たちが交わって起こす大騒動。過激なユーモアで笑わせながら、ジグソーパズルの最後の一片がかちっとはまるようなハッピーエンドへと導く。ボリス役のラリー・デヴィッドのおかしみ、エヴァン・レイチェル・ウッドの愛らしさも印象的で、ほのぼのとした後味が残る。
- シュレック フォーエバー 日本語吹替版(3D上映)
- 12月18日(土)からTOHOシネマズ二条で公開
おとぎの国とともに消滅の危機に陥ったシュレック。大切なものを取り戻すことはできる!?
- 森崎書店の日々
- 11年1月2日(日)から京都みなみ会館で公開
東京・神保町の古書店を舞台に、主人公・貴子の失意と、成長が描かれます。
- しあわせの雨傘
- 11年1月8日(土)からMOVIX京都で公開
フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴのコケティッシュな魅力が満載!
(ライター 宮田彩未 )