さわやかな秋の風が吹くこのごろ、そろそろ気になるのが木々の紅葉ぐあい。今回は地元の紅葉の名所をご紹介。今年の見ごろは例年より遅めという観測もあるので、最新の色づき情報をチェックしてから、紅葉狩りへと出かけましょう。
夜の境内は祈りの世界 醍醐寺(伏見区)
桜のイメージが強い醍醐寺ですが、しみじみと美しい紅葉の風景も見どころの1つ。仁王門をくぐれば、参道はモミジのトンネル。弁天堂が立つ池の周辺(林泉)のモミジもあでやかに染まります。伽藍(金堂・五重塔)入山料600円。
11月19日(金)~12月5日(日)午後6時~8時50分(8時10分受け付け終了)には、一般に向けての初の試み「秋期夜間拝観」を実施。五重塔や林泉が照明で浮かび上がる中、読経の声が響き、境内は祈りの世界に。ひと味違う、秋の表情を見ることができます。夜間拝観は参拝料1000円で事前申し込み要。駐車場は利用できません。地下鉄「醍醐」駅から、徒歩10分。
問い合わせ・申し込みは同寺 TEL:075(571)0112
境内の「狛うさぎ」も紅葉見物!? 三室戸寺(宇治市)
西行も歌に詠んだ、三室戸寺の紅葉。境内に来年のえと・うさぎの像(狛うさぎ)があることでも注目が集まっていますよ。モミジ・クヌギ・サクラなど全山約500本の樹木が色づくのは、例年11月中旬ごろから。特に三重塔付近からは、見上げれば山のモミジの赤、見おろせば黄色のイチョウと、まぶしいコントラストが楽しめます。拝観料500円。
11月3日(祝・水)~12月5日(日)の土日祝には「観音様の足の裏を拝する会」を開催。午前9時30分~午後3時随時受け付け。別途300円が必要です。京阪「三室戸」駅から、徒歩15分。
TEL:0774(21)2067
香りや音にも注目してみて 宇治市植物公園(宇治市)
さまざまな紅葉が楽しめる植物公園。例年11月中旬ごろから「秋のゾーン」を中心に、カエデ類14種200本が赤・黄・オレンジに染まり、ラクウショウはロマンチックなセピア色に。ケヤキ・ナンキンハゼもとりどりに色づきます。
香りや音にも注目して。カツラの落ち葉は砂糖じょうゆを焦がしたような香りがするとか。落ち葉を踏みしめるときの音は、植物の種類により異なるそう。
11月13日(土)~23日(祝・火)「紅葉フェスタ」を開催。リース作りやどんぐりこまトーナメントなど、秋を楽しむイベントが日替わりで催されます。京阪・JR「宇治」駅または近鉄「大久保」駅からバスで「植物公園」停下車、すぐ。月休。入園料500円。
TEL:
0774(39)9387。
「琴坂」がモミジのトンネルに 興聖寺(宇治市)
ゆるやかに続く約200mの参道「琴坂」は、例年11月下旬から真っ赤なモミジに囲まれます。境内から望む琴坂は、白い山門との対比で、よりあざやかな「燃える秋」を感じさせます。
京阪「宇治」駅から徒歩15分、JR「宇治」駅から徒歩20分。境内参拝自由、本堂拝観は志納金300円以上(予約が必要)。
TEL:
0774(21)2040。
まだまだあります おすすめ秋のお散歩エリア
城南宮