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上賀茂神社で、カナダで生まれたアウトドアの映画祭が行われます

大自然やアウトドアスポーツをテーマにした映画が上映される「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル」。その応募作の中から厳選された作品がワールドツアーとして世界各地で上映されており、今年は京都にも初お目見えします。会場は世界文化遺産の上賀茂神社、しかも屋外特設会場で上映されると聞き、神社を訪ねました。


「二ノ鳥居を入ったこの場所で上映します」「晴れてほしいですね」という岡部さん(左)と村松さん。上賀茂神社でフェスティバルのパネルを手に。ちなみに、催しのカタログは、上賀茂神社の社務所や、四条烏丸の「古今烏丸」3階「京都精華大学カラス」にて配布中




上映作品の一例

「アローン・オンザ・ウォール」より。「主人公の彼は岩にボルトを打つのもイヤということで、命綱を使わず登るんですよ。その様子だけではなく、彼の母親の思いなども取材されています」(岡部さん)

「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル」は、毎年11月にカナダのアルバータ州バンフで開催されていて、今年で35年目を迎えます。世界中の山岳・アウトドアスポーツ愛好家をはじめ広く一般の人にも愛されているイベントだそう。

「5年ほど前、大阪で初めてこの映画祭を見て以来、出身地の京都でも開催したいという思いがありました」と話すのは、京都市の小中学校でエコの授業を行うなど、環境問題に関する活動に携わる「環境プロデューサー」の岡部達平さん。そこで、過去に一緒にイベントを行った上賀茂神社に映画祭の開催を持ちかけました。

「以前ご一緒した時に、神社が自然を敬う、八百万(やおよろず)の神を祭る場所だと聞いたのが印象に残っていて。自然の偉大さをテーマにした映画を上映するなら“ここだ”と思ったんです」

上賀茂神社側は、岡部さんからの提案を快諾。
「上賀茂神社は世界文化遺産に指定された貴重なお社。日本人の心の奥底にある自然観や信仰が変わらず引き継がれています。そういった場所から環境問題や文化などの発信をすることが大切だな、と思いまして」と権禰宜(ごんねぎ)の村松晃男さん。

上映作品の一例

「レッド・ゴールド」より。こんなにたくさんのサケが遡上(そじょう)する川の源流にある鉱山で採掘の計画が…。はたしてどうなるのでしょう?

「作品の一部を拝見しましたが、自然への畏敬(いけい)の念があり、その上でスポーツに取り組んでいる。自然に挑むのじゃなく、ちっぽけな人間と自然の接点を見るような…」と、すっかり魅了されたよう。夜空の下、厳かな場所で見れば、自然への思いが深まりそうですね。

上映は10月10日(日)・11日(祝・月)、午後7時~9時。上賀茂神社(市バス「上賀茂神社前」停下車すぐ)・屋外特設会場 にて。定員500人。入場料1500円(2日間共通券2500円)。日本語字幕付き。チケットは、予約係(音声案内)=TEL:0570(02)9999=へ申し込みを。その際、会場のPコード(上賀茂神社・556─639)の入力が必要となります。音声案内に従って、チケット引き換え番号が案内されるので、電話予約時にメモの用意を。予約後は、コンビニなどで受け取りとなります。
問い合わせは、同イベント主催の「パタゴニア・カスタマーサービス」

TEL:0088(252)252 まで。
http://www.banff.jp/
※雨天時は京都精華大学・明窓館で開催


上映プログラム

10月10日 (日) 「ディープ/深雪」(日本)
「イフ・ユーアー・ノット・フォーリング」(イギリス)
「アローン・オンザ・ウォール」(アメリカ)
「トライ・アンド・エラー」(カナダ)
「レッド・ゴールド」(アメリカ)
10月11日 (祝・月) 「プロジェクト・メガウーシュ」(ドイツ)
「アザゼル」(フランス)
「エイント・ゴット・ノーフレンズ・オン・ア・パウダーデー」(スイス)
「サイレント・スノー」(オランダ)
「シグネーチャーズ」(アメリカ)

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