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ある日ふと目に留まった、店頭に並ぶビーカーや試験管。そこは、子どもたちが幼かった25年ほど前に一度行ったきりで、迷子になるのが得意な私がその後たどり着けなかったお店でした。あぁ～、ここにあったんだ。

三条通堺筋町を東に入ったところにある「國島器機（くにしまきき）株式會社」は、大学の研究室などで実際に使用されている本格的な実験器機を扱うお店。ネットで販売などをされているのですが、一部の商品は店頭でも購入可能です。

最近は「理系インテリア」といって、ビーカーなどをインテリア雑貨にすることもありますよね。

研究のために使用する精密器機などを取り扱われているお店なので、
「あの～、試験管にお花を生けたり、フラスコでドレッシングを混ぜたりしたいんですけど…」と恐る恐る尋ねてみると
「最近は、レストランからも注文があるんですよ」とのこと。

それならば…と、いろいろ見せていただきました。
試験管一つとっても、サイズの違いや色のある無し、蓋の素材の違いがあったりと種類豊富。

そして、店内で「ガリレオ温度計（液体の比重を利用して温度を測る)」や「水飲み鳥（水の蒸発熱でお辞儀を繰り返す鳥）」など懐かしいものを発見して、秘密基地の探検をしている気分になりました。

「浮沈子（ふちんし）」も久しぶりに見ました。遊び方を忘れていましたが、水入りのペットボトルに力を入れて、浮き沈みする様子を実演してくださいました。

さて、すでに試験管は持っているので、今回はフラスコを買うことに決めましたが、フラスコも面白い形がいろいろ。

「こんなのもあるよ」とお店の方が出してくださったのは、メスフラスコ。なんてまあ綺麗な可愛らしいフォルム。ほれぼれします。一番欲しかったのですが、自分の扱い方に自信がなく、倒してしまわないかやや心配。

そこで、安定感のありそうな三角フラスコを選び、なんだか魔法の薬瓶を手に入れたような、うきうきした気持ちで帰ったのでした。

早速花を生けてみると、狭い口に茎がぴたりとおさまって生けやすいです。

家にあった試験管や、ちょっと理科室っぽいものを集めてみました。
試験管は細いので、ガーベラやスイトピーのように、葉が無く、茎がピンと伸びて、花がクルクル回ってしまうものを無造作に1～2本ずつ生けても、何となくおしゃれに見える気がしました。

アンティークから精密機器、実用的な器具から科学遊びのできるグッズも揃う「國島器機株式會社」さんは、意外なお宝が発見できそうな楽しいお店でした。次回は、やっぱり、試験管立てを買いに行きます！