ボードゲームで楽しく子育てを

2022年5月27日 

リビング編集部

〝ボードゲームで子育て〟を略して〝ボ育て〟。京都の乙訓・洛西エリアで活動するグループ「ボ育て洛西口」は、親子でボードゲームを使って遊べるイベントを定期的に開催しています。

撮影/桂伸也

ボードゲームとは、いわゆるアナログ式のテーブルゲームのこと。

「例えば、すごろくやオセロは皆さんご存じでしょう。でも世界には、おもしろいボードゲームがもっとたくさんあるんです!」と話すのは、「ボ育て洛西口」代表の宮川幸子さんです。

宮川さん自身、高校時代に友人からボードゲームの存在を教えてもらってその魅力にはまり、ゲーム会に参加していたそう。今や200種類くらいのゲームを持っているといいます。

そんな宮川さんが、「ボ育て洛西口」を立ち上げたのは、約2年半前のこと。「娘たちが5歳と3歳になり、そろそろ一緒にボードゲームを楽しめると思ったのですが、積極的に幼児連れで参加できるゲーム会がないことに気付きました」

当時のメンバーは宮川さん一人。まず、自宅マンションの集会室で無料の親子ボードゲーム会を実施。子どもたちが興味を持って集まる様子に手ごたえを感じたそう。

それ以来、「ボードゲームの集まりでは珍しい、子どもが主体となって遊べる会として工夫を重ねながら開催してきました」。現在は、もともと参加者だった北脇和嘉子さん、岡田淳子さんと共に3人で活動しています。

「この会を手伝うようになって、ボードゲームの世界の奥深さに驚きました」(北脇さんと岡田さん)

(左から)「ボ育て洛西口」の北脇さん、宮川さん、岡田さん
「パッケージがカラフルで、眺めていても楽しいでしょう」と宮川さん
5歳と2歳のお子さんと共に参加した正生(まさお)さん夫妻。「子どもたちも自発的に考える力がつきますね」

「家族だけで」「交流しながら」自由な過ごし方で参加OK

ゲーム会が行われるのは、2カ月に一度。予約制で、定員は4家族。スタッフの目が届く規模を大切にしています。

「遊び方を丁寧に教えてほしい」「あまり声をかけてもらわず、家族で遊ぶ時間を大事にしたい」「いろんな人たちと交流したい」といった、さまざまな参加者の思いをくみ、状況をみながらサポートしていきます。

取材に訪れた4月初旬は、「まちてらすMUKO」で開かれていました。2時間制で、会費は1家族500円。

参加者からは、「子どもが先にゲームを覚えて、親にルールを説明してくれるんですよ」「ときには悔し泣きもするけれど、気持ちの切り替え方を子ども自身が学ぶ機会になります」との声が。

「〝ボ育て〟の魅力は純粋に遊びを楽しみながら子どもと向き合う時間をとれること」と宮川さん。

「家族での会話や一緒に過ごす時間が減ってきたなあというご家庭にも、ボードゲーム、おすすめですよ」

また、同グループは遊ぶだけでなく、自分たちでもボードゲームを作ったそうです。「子どもたちが楽しみつつ地元の魅力を知れるゲームを」と製作したのが、「このまちのSTORY  西京編」。西京区に住む人たちにも協力してもらい、地域ゆかりのスポットが数々登場します。現在、西京区内で寄贈先を募集中。問い合わせはメール=bosodate.rakusaiguchi@gmail.com=へ。

4月初旬、「親子ボードゲーム会 in まちてらすMUKO」での様子。「家だとつい他のことに気を取られたりもするけれど、この会なら集中して楽しめるのがいい」(参加者)
会場の一角には、ゲームがずらり
「このまちのSTORY 西京編」。子どもにとって身近な言葉や場所が使われているとか

次回の「親子ボードゲーム会」

〈日時〉6月18日(土)午後1時〜3時
〈場所〉「京都市交流促進・まちづくりプラザ」
    (西京区川島五反長町18-2)
〈会費〉1家族500円
〈定員〉4家族(要予約)
〈問い合わせ〉TEL:090(6762)4613(宮川さん)

詳細は、インスタグラム=https://www.instagram.com/bosodate.rakusaiguchi/=で確認を

(2022年5月28日号より)