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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

貯蓄のほとんどを株式で運用しています。不安もありますが、将来のことを考えてのこと。家計の運営にアドバイスを。

夫36歳(会社員) 妻36歳(主婦) 子5歳

食費や日用品代などを工夫し、固定費がかかる車は保有せずに必要な時はレンタカーを利用するなど、とても上手に管理されている家計です。そして、貯蓄性の保険を利用した堅実な積み立てと、将来を見据えた株式投資を積極的に併用している点もよいですね。

また、昇給予測をしっかりと調べ、将来の計画をたて、副業も上手に利用する夫の姿勢は、頼もしく感じます。保険設計においても、死亡保障、収入保障、医療保障など多方面にわたる備えが、できる限りコストを抑えた内容になっています。

一方で、課題は、ご相談者も気にしておられるように現金の貯蓄がほとんどないこと。不妊治療にかかる費用以外の貯蓄は、ほぼ株式投資に充てられています。

現在は、月々の収支が同じぐらいで、不足する場合はボーナスで補填(ほてん)しているとのこと。収入が安定していればこれも一つの方法ですが、これからは、収入の減少も想定した上で予備資金を準備する形へ変えていくことが必要です。

個別株を利用する株式投資も、しっかりとしたスタンスや手法があれば悪くはないでしょう。ただし、リスクが伴うことをあらためて考慮し、まずは、少なくとも半年以上の生活費に当たる150万円程度は、現金の貯蓄で準備することをお勧めします。

加えて、食費は、これからの子どもの成長を考えると充実させる方向で検討を。個人的な費用をほぼ使わないという夫の小遣いも、少しは考えてみてもいいかも。

この大変な世の中、何が起こってもおかしくありません。今後は、さまざまなトラブルに対する柔軟な対応力も大切です。その意味でも、確実と安定も併せた家計管理を心がけましょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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