1917 命をかけた伝令
2月14日(金)からTOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都、MOVIX京都ほかで公開
全編ワンカットに見える映像で映画史に新しい衝撃を刻む
映画館の大画面で本作を見るなら、今までにない体験をすることになるだろう。「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞に輝いたサム・メンデス監督が挑んだのは、全編をひとつながりの映像として見せようということ。結果、圧倒的な迫力と、主人公たちと共に行動しているかのような臨場感が生まれた。
第1次世界大戦下の1917年、イギリス軍の若き兵士スコフィールドとブレイクは、ある重要な任務を与えられた。あらゆる通信手段が絶たれたため、ドイツ軍を追撃しようとしている別部隊に、ドイツ軍のわなが待ち構えているから中止せよという命令をじかに届けること。仲間の命を救うため、ふたりは危険な敵地へと入り込む。
どうやって撮影したのかと思う驚きのシーンが続出! 自在なカメラワークにも目をみはる。主役に抜てきされたのは、ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマン。タイムリミットに縛られた決死のミッションを遂行しつつ、友情を結び合う青年像を好演している。
(ライター 宮田彩未 )