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試写室・劇場から

嘘八百 京町ロワイヤル

1月31日からTOHOシネマズ二条、MOVIX京都、T・ジョイ京都ほかで公開

©2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会

二転三転、どんでん返し。お宝コメディ第2作も痛快!

中井貴一演じる古美術商と、佐々木蔵之介による陶芸家のコンビでヒットした「嘘八百」の第2弾。今度は舞台を京都に構え、マドンナ役に広末涼子を迎えて、大きな仕掛けのだまし合いで楽しませてくれる。

京都に古美術専門店を出した則夫のもとへ、着物姿の美しい女性・志野がやって来る。大切な父の形見を、認知症の母からだまし取った者がいるという。写真を見ると、その品とは、著名な武将茶人・古田織部の幻の茶器。志野に好意を抱いた則夫は、腕のいい陶芸家・佐輔に偽物を作らせようと思いつくが…。

意外な志野の正体と、有名古美術店のやり手社長や大御所鑑定家たちが進める裏ビジネスが明らかになってくると、一発大逆転への期待がどんどんふくらんでゆく。則夫と佐輔の正義感に火がつき、前作にも登場した職人技を持つ面々も加勢して、国の名勝・渉成園でのクライマックスシーンへとなだれ込む。華やかさと京都情緒とドタバタ劇の三重奏ともいえる面白さだ。監督は前作に引き続き、武正晴。

(ライター 宮田彩未 

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