乳児と小学生のお子さまたちと、ご実家へ身を寄せておられるご様子。不安な状況にもかかわらずご実家に生活費を入れ、けじめをつけられていますね。賃貸住宅への転居も考え、自立への志はとても立派です。
養育費は期待できないとあきらめていらっしゃいますが、お子さまのためにもしっかりと取り決めを行うべきです。法改正に伴い、養育費の支払いが滞った場合は差し押さえがしやすくなっているので、専門家に相談するなどしてみましょう。
支出で見直したいのが習い事の費用です。上のお子さまだけで月2万円かかり、手取り収入の1割以上になっています。児童手当は、将来のためになるべく手をつけたくないもの。お子さまに大学などへの進学を望むのなら、本当に大切なものだけに絞り込み、蓄えに回してください。
加入中の医療保険が、支払った保険料が戻ってこない「掛け捨て」なのを気にしておられます。しかし、負担はなるべく抑えたいのでご相談者にはマッチしています。また、考えておきたいのがご相談者の死亡保障。離婚協議中の相手があまり頼りにならない状況なら、万が一のことがあってもお子さまが困らないように2000万~2500万円の保障を目安にカバーしておきましょう。保険料の安い定期保険なら、月々3000円以内に抑えることもできます。
ご実家を出た場合、賃貸住宅の家賃や水道・光熱費、食費のアップなどの支出が生じます。家賃を仮に月6万円と見込んでも、手元にはほとんどお金が残らないかもしれません。ボーナスは、できる限り貯蓄することを心がけていきましょう。健康に留意して、ひとりで全てを抱え込みすぎず、仕事と子育ての両立を頑張ってくださいね。
離婚協議の真っ最中。育休で収入減のため実家へ。貯蓄を増やしたいので、削った方がいい支出、保険についてアドバイスを。
母32歳(会社員、育休中) 子0歳・7歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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