家賃として毎月5万円をご両親に払い、しっかりとけじめをつけられています。ご自身の貯蓄も確実に増やすことができています。支出の中では、子どもがいる夫婦世帯と比べて、美容や化粧品にかかる費用や交際費が高めですが、手元にまとまったお金があるのでこのままでもOK。貯蓄のペースをアップしたいなら、1~2割のカットを目指してください。
個人年金保険に加入されていますが、老後が不安なご様子です。ご自身の公的年金や退職金の見込み額など不明点も多いよう。これらの金額は老後の生活を考える上で大切ですから、きちんと把握しておきたいですね。
退職金のことは、勤務先にモデル金額などを確認してみるとよいでしょう。公的年金については、誕生月に日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」をチェックしてください。50歳未満の場合、加入実績に応じた年金額が記載されています。インターネットで自分の年金記録が確認できる「ねんきんネット」で、見込み額の試算も可能。
また、老後の準備に、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を活用する方法も。勤務先の企業年金の有無などによって上限額は異なりますが、投資信託などを購入することができます。掛け金は月5000円以上1000円単位。積み立てた資産は、60歳にならないと引き出すことができませんが、掛け金全額が所得控除の対象で、運用益が非課税になるメリットも。10年以上の加入期間が必要なので、始めるなら早い方がベターです。まずは少額で始めてみてもよいでしょう。
ご自身の老後にもかかわるので、お元気なうちにご両親の資産状況や体が弱ったときにどうするかなど、話し合ってみてはいかがでしょうか。
実家で両親と同居。自分の老後のことを考えて、もっと貯蓄を増やしたいと思っていますが、どうしたらよいでしょうか?
本人48歳(会社員) 父74歳(年金受給者) 母72歳(年金受給者)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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