常に先を考え、お金の計画を立ててこられたことが分かる家計簿。会社勤めから自営業に転身する場合、開業費用や業務におけるランニングコスト、そして家計のランニングコストの準備がポイントとなります。
これまで貯蓄に励まれてきたことと、妻が正社員として復職予定という点が安心材料に。また、新しい生活に合わせて、家計の見直しをしている点もよいですね。すでに、水道・光熱費や小遣いなどをチェックし直し、当面の支出管理はOK。
貯蓄型保険や「つみたてNISA」は、目標とする金額と時期をもっと明確にしてもよいでしょう。どんな保障がいつ必要なのか。そのためには、積み立て型がよいのか、外貨がよいのか。といった具合に考えていくと、利用する商品がしぼられていきます。また、「つみたてNISA」は、投資先選びも重要になります。
ご懸案の教育資金について。目標額の設定には進学コースの決定が必要ですが、お子さまたちは小さく、将来のことを決めるには難しい状況。ただ、ご相談者としては高校以降で私立進学も想定しておられるとのこと。概算で構いませんので、どれくらいの教育資金がかかるのか考えておきましょう。文部科学省「子供の学習費調査」(平成28年度)によると、同様の想定でかかる学習費は総額1247万円。その半分程度は現金で準備することになるでしょう。加えて、住み替える住宅の購入予算を3500万円と想定済み。これらの金額から、積み立て計画を具体的に設定しましょう。
計画実行のために大切なことは、しっかりとした収入を確保すること。大きく増える可能性は十分にあるけれども、安定性に欠けるのが自営業。ご夫婦で協力しながら、がんばってください。
夫が昨秋起業し、半年間無給。妻は育休中。世帯収入が半減しました。家計の見直しや貯蓄の計画についてアドバイスを。
夫36歳(自営業) 妻36歳(会社員) 子0歳・2歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
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