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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

住宅ローン控除の期間終了時に繰り上げ返済を行うか、投資に回すか、貯蓄の使い道を模索。生命保険についてもアドバイスを。

夫34歳(会社員) 妻32歳(会社員・時短勤務) 子3歳

2人目の子どもを希望しつつ、時短勤務を利用しながら仕事と子育てのバランスを上手に取っておられますね。

相談者も認識されているように、食費やレジャー費に関しての見直しは必要ですが、貯蓄を上手に使うことで、2人目の誕生後も産休や育休などの収入減となる時期を乗り越えられるでしょう。

まず、住宅ローンについて。2年前に購入し、残り33年で3400万円、10年固定の金利0・7%。一定期間の固定金利の場合、期間終了後の金利は世の中の金利水準がダイレクトに適用され、今と比べた上限などは設定されません。

例えば、8年後に金利が2%になると、月々の返済額は約1万5000円アップ。やりくりができそうに見えますが、教育費の負担が増え始める時期と重なるため、対策が必要になる可能性も。そのため、今のうちに全期間固定金利に変更するか、繰り上げ返済でローン残高を減らすことがお勧めです。ただし、繰り上げ返済を行う際は、ローン控除との関係に注意を。今すぐに100万円の繰り上げ返済を行う場合と8年後に行う場合の利息軽減差は約6万円。ローン控除が8万円の効果になるため、実行時期はローン控除終了後が僅差で有利。その間の返済にあてるお金から得られる運用収益を考えると、さらに差は大きくなります。

一般的に、住宅ローンの契約時に加入する「団体信用生命保険」には、死亡保障が準備されています。共働きの限り、それほど大きな死亡保障や医療保障は必要ありませんが、まず企業で準備されている団体保険などを優先。不足分を個人で準備しましょう。ご主人の場合は死亡保障2000万円、入院保障1日5000円が目安です。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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