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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもは経済面が安定せず、親頼みの生活。自分の収入や貯蓄も限られ、老後が不安です。これからの生活にアドバイスを。

本人64歳(嘱託社員) 子34歳(アルバイト)

独身のお子さんが同居をされていますが、生活にかかる費用は親頼み。お母さまは、就業による収入と遺族年金があり、本来なら趣味などにもっとお金を使ってもよい状況です。しかし、アルバイトの収入しかないお子さんの将来に不安を感じておられ、難しいようですね。

家計簿をみると、食費や光熱費など無駄がなく抑えられています。また、天引きの積み立てやデパートの友の会などを活用するなど、上手に家計運営ができています。 しかし、最大の問題は、30歳を過ぎたお子さんのクレジットカードの支払いや携帯電話代を負担している点です。

お子さんは、得た収入の全てを投資や遊興費など自分のことのみに費やし、家には全くお金を入れていないとのこと。厳しく言えば、それを許しているご相談者が「子どもの自立を妨げている」ともいえるでしょう。このままでは、双方にとってマイナスです。老後が見えてきた今、真剣に向き合って、「これからあるべき状態」について話し合ってみてください。

まずは、食費などの経費として月3万~5万円は入れてもらいましょう。また、お子さんの利用分を支払っているクレジットカードは、甘えやすい状況を断ち切るために、少々不便になっても解約を。お子さんは、インターネットで株取引をするために仕事をセーブしているようですが、少なくとも食費などと自分が使うお金を賄えるだけの収入は得てもらうようにもっていきましょう。

今の状況が続くと、ご相談者に万が一のことがあったときに、お子さんも困ることに。少しずつ経済的な自立を促し、ご相談者のお金は老後に向けた蓄えと、ご自身の楽しみのために使っていただきたいと思います。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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