毎月、主要な支出項目ごとに現金を〝袋分け〟。約7万円の黒字分は、貯蓄用口座に入金されておられますね。しかし、貯蓄があまり増えないのが悩みとのこと。家計をみてみると、二つの大きな要因がありそうです。
一つ目は、支出に計上していない多額の使途不明金の存在です。ご夫婦とも、インターネットで買い物をした金額が把握できていないとのこと。これでは、〝袋分け〟で現金を管理する意味がなくなります。カード払いなら、明細で内容の確認が可能。まず、過去1年分の支出を月々の項目に分けて整理してみてください。今の家計簿とは大きな開きが出てくるはずです。インターネットでの買い物も、予算枠を設け、購入ごとに書き留めるようにしましょう。
二つ目は、年間の貯蓄目標がない点です。3年前にマイホーム、続けて軽自動車を購入。この間に貯蓄できた金額は、児童手当の取り置き分を除くと200万円程度と推察されます。年間ベースでは約67万円です。
一方、ご夫婦のボーナスはおよそ180万円。固定資産税や自動車関連費、旅行代などの支払いにあてておられますが、電化製品の買い替えや冠婚葬祭など突発的な支出を考慮しても、80万円程度は残せそうです。ご相談者の場合、実現可能な年間の貯蓄目標額は150万円ほど。月々の貯蓄と同じように、ボーナスも、使い込む前に一定額を貯蓄へ。また、貯蓄口座には絶対に手をつけないように徹底を。
お子さまの小さい今がためどきです。住宅ローンの完済や下のお子さまの大学卒業は、ご主人が定年退職した後になります。今しっかりとためておくことで、奥さまだけの収入になったとき、精神的な負担の軽減にもつながることでしょう。
フルタイムの共働きで、時間がなく、インターネットで買い物しがち。もっと貯蓄を増やしたいので、家計管理のアドバイスを。
夫47歳(会社員) 妻33歳(公務員) 子6歳・3歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹
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