お子さまを一人で育てながら、とても頑張っている様子が伝わってきます。収入は安定していますが、将来の教育費などに対して漠然とした不安もあるようですね。
家計の支出は、どの項目もしっかりと節約ができています。お仕事が忙しい中、食費は上手に抑え、通信費や水道・光熱費にも無駄がありません。お小遣いは最低限しか使っていませんが、たまにはお子さまとのお出かけなど息抜きを。将来の備えと同時に、今の2人の時間も楽しんでいただきたいと思います。
気になるのが、医療共済のみで死亡保障に加入していない点。ご相談者が大黒柱なので、万が一のときのために生命保険を活用するのも一手です。現在の貯蓄にプラスして1500万~2000万円程度の定期保険に加入し、その存在をご実家などに知らせておくと安心。勤め先にグループ保険があれば、保障を割安に確保できることも。一度チェックしてみてください。
教育資金は、お子さまの希望など、現時点でわからない部分も多いのでは。まずは、月々の家計からでは捻出するのが難しい、大学進学時の費用を念頭に置いて準備を始めましょう。例えば、お子さまが18歳になるまでの間、現在の扶養手当と児童手当にあたる月2万円とボーナスから年20万円をためると約600万円。これは、私立大学4年間の学費以上のお金が確保できる計算になります。他の貯蓄とは区別して、準備していくのがおすすめです。
また、住宅ローンの負担が重いため、「返済額軽減型」の繰り上げ返済をするのも手段の一つです。現在の貯蓄の500万円程度は手元にキープしながら、無理のない形でローンのメンテナンスを行うとよいでしょう。
子どもと2人暮らし。養育費などはなく、今後、教育にかかる費用などが不安です。
本人34歳(公務員) 子4歳(保育園)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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