やし酒飲み
作/エイモス・チュツオーラ、訳/土屋哲 岩波文庫・670円
死者を探す旅で神秘的な出来事が次々と!
みなさんはアフリカの小説を読んだことがありますか。もしまだなら、ぜひこの本を読んでみてください。
子供時代からやし酒飲みの主人公が〝死んだ人はすぐに天国へは行かないで、この世のどこかに住んでいる〟という古老の言葉を信じ、今は亡きやし酒造りの名人を探しに旅に出ます。旅は神秘的なことばかりで神様や死神や呪術など現実にはほど遠いものが登場し、読む者を未知の世界へと連れていってくれます。
恐らくこの話は語り継がれてきたさまざまな夜話を一つにまとめたもの。アフリカの星空の下、たき火を囲みながら集落の古老が語る神秘の話に耳を傾けている、そんな気持ちになる一冊です。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
()