新しい家族も増え、にぎやかで忙しい毎日を送られていることと拝察します。家計簿に大きな無駄はないのですが、携帯電話代と通信費が高いのが目に付きます。合わせると手取りの10%に上ります。理想の通信費は手取り収入の5%程度。利用形態の見直しや自分たちに合う割引プランの活用などで、少なくとも2割減を試みてください。
毎月の家計が厳しいため、お子さまを預けて一刻も早く働きに出るべきか、保育料でほぼパート収入が消えてしまうようでは働く意味があるのかと、考えこんでおられるご様子。同じ悩みを持つ女性は多いのですが、この時期の保育料は、「仕事のブランクを空けないための必要経費」と割り切りましょう。
これまでに、奥さまは「配偶者控除」「家族手当」を考慮し、収入を103万円までに抑えて働いてこられたとのこと。来年から、控除の基準となる年収が150万円に見直される予定です。ご主人の会社の家族手当がどうなるのかを確認し、メリットがあるようなら、社会保険料の負担が生じない130万円以内で、収入アップを目指してみてもよいですね。
住宅の買い替えも検討中とのことですが、奥さまの収入が定まっておらず、お子さまの教育環境も変化があるのを踏まえると、じっくり時間をかけて検討したいもの。家計に余裕ができたら「繰り上げ返済」を行うなどして、少しずつ準備を進めてください。
とはいえ、ご相談者の場合、子ども用貯蓄を差し引けば赤字は大きくありません。あまり慌てなくても大丈夫ですよ。賞与を含むご主人の収入だけでも生活できる状況ですが、もし今後、働くと決めたら、くよくよと悩まずにがんばってみてはいかがでしょうか。
毎月赤字です。妻はパートに出て収入を得たいのですが、税制や経費を考えると働く意味がないようにも思えて悩んでいます。
夫31歳(会社員) 妻31歳(主婦) 子0歳・2歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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