ご家族で楽しい日々を過ごされている様子が目に浮かびます。まず自動車、次に住宅。ご家族の目標がはっきりしておられますね。では、目標達成に向けて、「時期」と「予算」を具体的に考えてみましょう。
例えば、自動車は、貯蓄を取り崩せば大型で高額なものでも十分に手が届きます。しかし、その分だけ住宅の購入費用、教育費といった他の支出に影響を及ぼすことになります。
お子さまに教育費などがあまりかからない今は、貯蓄に最適といえる時期。お子さまが小さいうちは「あれもしたい」「これもしたい」と夢を膨らませがちですが、10年後には、「あれが必要」「これもいる」に変わっていきます。ですので、お子さまが中高生になる10年後の生活をイメージした計画を立ててください。
このようなことを踏まえて家計をチェック。ご相談者の場合は、月3万円、ボーナス時20万円、年間50万円程度の貯蓄の上乗せが可能です。見直しのポイントは、月々の食費、レジャー関係、日用品、保険料です。夫の昼食費5000円を差し引いても、家族の食費7万円はかけすぎ。食へのこだわりは変えなくても、2万円ほどカットを。レジャー関係の費用も、工夫次第で支出を抑えることができそうです。
保険料は、給与天引きとなっているご主人の保険を加えると、かなりの金額に。今後も安定的な収入が見込め、順調な貯蓄ができるなら、保障の必要性は小さくなります。一度、抜本的に見直してみることをおすすめします。
最後に、「優先度」も計画に加えましょう。優先する項目が決まれば、他の項目の位置付けや、支出の必要性などが明確になり、より豊かな生活の助けとなりますよ。


ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
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