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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもたちの〝独立〟を機に、夫は早期退職。老後の暮らしを楽しむために、支出や貯蓄の使い方で気を付けることは?

夫60歳(アルバイト) 妻56歳(パート) 子27歳(団体職員)

仲良く、つつましく暮らしておられるご家族の様子がうかがえます。車や自宅のローンがなく、生命保険の払い込みも終了。まとまった貯蓄もあり、老後に向けた安心材料がそろっています。 家計簿を拝見すると、収入の範囲内で上手にやりくりができているので、この家計を維持することを心掛けましょう。昨年は家族旅行を楽しまれたとのこと。今後、レジャーにかけられるお金も気になっていらっしゃるようですね。

公的年金がフルに支給されるようになると、今より月収で10万円程度の増額が見込まれます。現状の家計が維持できるなら、増えた分を全てレジャーに充てても赤字にはなりません。また、ご夫婦の公的年金が支給されるまで、貯蓄を年間100万円ずつ取り崩したとしても、十分な老後資金が残ります。ご主人が4月に退職をし勤務日の少ない働き方を選ばれ、余裕も生まれたので、ご家族の時間を大切にしていただきたいと思います。

来年度、ご主人の健康保険を任意継続するか、国民健康保険に加入するか迷っておられますね。保険料を比較して負担の軽い方を選ぶのが基本ですが、国民健康保険には「扶養」の考え方がありません。扶養家族が多い場合、任意継続の方が保険料は安くなることが多いよう。加入しているのが「組合健保」で付加給付があるならば、さらにメリットは大きくなります。

また、奥さまは、社会保険料を負担する働き方にして、将来の公的年金を増やすべきか知りたいとのこと。「自分のやりがいのためにもっと働きたい」ということなら一考に値しますが、あまり無理をする必要はありません。家計と貯蓄にはゆとりがあります。ご自身の気持ちを最優先して決めるとよいでしょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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