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質問

一戸建て住宅の購入を決意。子ども3人の教育費、貯蓄、老後資金のやりくりは可能でしょうか?

夫40歳(会社員) 妻42歳(主婦) 子11歳・15歳・17歳

教育費がピークに向かう時期に、ご自身の年齢を考えて一戸建て住宅の購入を決断。年間80万円の貯蓄ができており立派です。ムダのないやりくりに加え、3人分の教育費を年間43万円に抑えられている点がなせるワザですね。

「親が出せる教育費は、国公立の中高大学の費用のみ」とお子さまにも伝えているとのこと。教育費は、来年、第1子が大学に進学し、卒業するまでの期間がピークです。受験前の塾代として、3人で年間130万円程度かかってきそう。現在の教育費と比べて、年間約90万円の支出増に。

すでに、一戸建て住宅の購入プランとして、頭金200万円、借入金額2740万円、返済期間35年のローンを検討されていますね。仮に、金利1・0%で年間返済額は92万5000円。固定資産税を含めた住居にかかる費用は100万円超となります。現在の駐車場代を含めた住居費が年間62万5000円なので、30万円ほど支出が増えます。つまり、教育費と住居費を合わせて、支出は年間120万円増。奥さまが始める予定のパート代、住宅ローン減税などの収入を見込むと、年間収支は50万~60万円の黒字で推移できそう。

ただし、住宅ローンをご主人が60歳までに完済するためには、第3子が大学に進学する8年後から12年間、毎年100万円の繰り上げ返済を行う必要があります。老後の資金計画は、70歳時点で2000万円の貯蓄を残せるかがポイント。奥さまは60歳まで働き、ご主人は60~68歳で年収300万円を維持することが目安となります。厳しいようなら、その分、住宅購入予算の減額を。遠くない将来に、ご夫婦で過ごすための住まいになることも想定して予算を考えてみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹

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