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試写室・劇場から

僕のワンダフル・ライフ

TOHOシネマズ二条、MOVIX京都、T・ジョイ京都で公開中

©2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC

愛情と生きる意味を示すために3度も生まれ変わった犬の話

犬のすがるような目に私は弱い。「忠犬ハチ公」の物語なんて、心に突き刺さるから、できれば避けたい。それなのに、ラッセ・ハルストレム監督の本作を見てしまった。そして、やっぱり感涙してしまった。犬の忠誠心というのは、涙腺を刺激するツボだ。

映画は、ベイリーという名の犬が、50年もの時間を語るというスタイルになっている。もちろん、犬の寿命はそんなに長くない。ベイリーは、最初の飼い主であるイーサンのもとで命を終え、不幸な出来事によって夢を絶たれたイーサンと出会うため、3度も生まれ変わるのだ。飼い主は異なるが、ベイリーは人を幸せにする犬として時を紡いでゆく。そして、ついにイーサンと出会うのだが、ここからは胸がいっぱいになる展開だ。

家族同様の動物を見送った人が抱く「もう一度会って抱きしめたい」という気持ちに共鳴する感動作。猫派の私も、登場する犬の愛らしさに目を奪われた。デニス・クエイドほか出演、ベイリーの声はジョシュ・ギャッドが担当している。

(ライター 宮田彩未 

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