月々の収支は赤字で預金もなく、親御さんから借金するなど、かなり危険な状態の家計簿。すぐに立て直しを図らなければ、教育費や老後の資金も準備できず、大変なことになります。
支出の中で目を引くのが、通信費の高さです。使用していないのに機種代のみローンが残っている携帯電話があるとのこと。その支払いも含めると手取りの12%以上に。さらに、住宅ローンと自動車ローンが手取りの27%を占め、家計を圧迫しています。
まず、行いたいのが家計の管理方法の見直し。各支払いが集中するご主人の銀行口座と、奥さまの銀行口座が分かれていて、収支が把握しづらくなっています。今後は、奥さまの収入もいったんご主人の口座へ。必要な支払いが済めば、毎月使える金額がわかります。そこから必要な生活費を奥さまに渡し、やりくりする形に変えましょう。
支出の中で減額が必須なのが通信費。携帯電話の機種代のローンを返済中なので難しい部分もありますが、プランの見直しや格安携帯への変更も真剣に検討してください。また、ウオーターサーバー代の5000円も見直しを。こだわりがあるのかもしれませんが、今の家計にその余裕はありません。食費は、現在の水準から1割減を目標に。また、水道代の月1万円も高めです。節水を意識すれば1~2割のカットが可能ですよ。
お子さまが高校卒業後に進学を希望する場合、学資保険の不足分を奨学金で賄う必要があります。厳しい家計の現実をお子さまにも伝えて、将来のことをしっかり話し合っておきたいもの。
まずは毎月の赤字をなくし、少なくともボーナスの半分を貯蓄することを目標に、ご家族で力を合わせてくださいね。
正社員時代の感覚のままで、家計の運営を続ける妻。毎月赤字で預金はありません。どうしたらいいのでしょうか?
夫43歳(会社員) 妻42歳(パート) 子(16歳・15歳・3歳)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
()