特撮の匠 昭和特撮の創造者たち
編/「特撮の匠」取材班 宝島社・1490円
昭和の特撮作品を支えた、スペシャリストたちの熱い思い
ウルトラマン、仮面ライダー、宇宙刑事、僕は昭和の特撮ヒーローへの憧れがいつまでも抜けない。なぜ今も(僕は)スペシウム光線やライダーキック、レーザーブレードに燃えるのか。この本にはその答えがあった。
本書は、監督や脚本家、背景を描く人、光線を描く人まで往年の特撮作品を支えたスペシャリストたちのインタビュー集。苦労話はない。どの役割を担った人も“子どもにこそ本物を見せる”と息巻いた奮闘録だ。今や老齢となられた方々だが、オープニング主題歌でいつも目にしていた名前ばかり。当時は理解不能だった人名の羅列が今はキラ星のように見える。時を経て彼らの素顔を知る望外な幸せを得た一冊。
【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん
月と六ペンス 柴垣希好さん
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