安定した収入があるとはいえ、ご相談者の肩にかかるものも大きく、毎日とても頑張っておられると拝察します。
家計は、食費や水・光熱費など、どれも上手に抑えられています。積立定期、貯蓄型の保険、黒字分を合わせると、手取り収入に対する貯蓄は約46%に。将来に向けた蓄えができていますね。
支出の中で気になるのが、生命保険の保険料が安い点。ご相談者が一家の大黒柱のため、何かあったときの備えは手厚くしておく必要があります。ご実家のサポートも期待できますが、死亡保障2000万~2500万円、入院保障日額5000円程度を目安に、不足がないかチェックしてみてください。
お子さまたちは、「専門学校か大学に進学させたい」とのこと。養育費が予定通り20歳になるまで支払われれば、総額は第一子約500万円、第二子で約700万円に。さらに、1人300万円以上の学資保険もあり、進学費用として十分な金額となりそうです。もし不測の事態が生じても、母子家庭を対象とした無利息の貸付制度もあります。あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
老後にも不安を感じておられますが、お子さまが独立されるころ、ご相談者はまだ50代半ば。そこから老後資金を本格的にためることができ、専門職として長く働くことも可能です。ただし、今のままでは住宅ローンの返済が72歳まで続くのが不安材料。リタイアまでに完済できるよう、まもなく終わるペットローンの支払いや賞与の一部で積極的に「期間短縮型」の繰り上げ返済を行いましょう。
お子さまにとって、お母さんが一番の頼り。健康にくれぐれも気をつけて、今の堅実な家計運営を続けてくださいね。
母子家庭で、実家の近くに一戸建て住宅を購入して生活しています。2人の子どもの教育費、自分の老後資金が心配です。
母39歳(看護師) 子7歳・11歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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