リーチ先生
原田マハ 集英社・1944円
日本の芸術家たちと出会い、バーナード・リーチは陶芸の道へ
本書は日本の美を愛し、西洋と東洋の文化の架け橋となるべくイギリスから来日し、陶芸に目覚めるバーナード・リーチと沖亀之助の史実に基づいた感動の物語です。
リーチが柳宗悦や高村光太郎、濱田庄司に河井寛次郎といった名だたる芸術家と友情を育んでいく様が、読みどころの一つ。民衆の手仕事による日用品の美しさにも触れ、僕自身も冒頭に登場する小鹿田焼に興味を持ち、ぜひ大分県の小鹿田焼の里に旅したくなりました。そして京都にもリーチを感じられる場所が。僕が京都で一番好きな所でもある河合寛次郎記念館です。寛次郎が生きた空間で、リーチの過ごした時代に思いをはせてほしいと思います。
【紹介者】
ことばのはおと 中村仁さん
ことばのはおと 中村仁さん
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