大変上手に家計を管理されていますね。
出産後、お子さまの将来を具体的に考えだすと、気になるのが教育費。また、車の買い替えや住宅ローンの返済などで、まとまった金額が必要になることが増えそうです。この機会に、目標と計画性のある貯蓄に取り組まれてはいかがでしょうか。
まずは教育費から。およその教育コースをイメージし、かかる費用を概算で算出します。文部科学省の「子供の学習費調査」「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」などの資料がインターネットで検索できるので、参考にしてみてください。
次に、教育費以外の費用について。家族のイベント、行事、ご夫婦の趣味などを書き出し、必要な費用を試算します。これらの結果から、いつごろどれくらいの金額が必要なのかが分かり、貯蓄や投資などの目標金額と期間が設定できます。
気になるのが保険。保険の目的は、大きく分けると「死亡」「医療」「老後」「貯蓄」の4つです。現時点では、低い金利水準を長期間固定することになるので、個人年金や貯蓄はおすすめできません。医療保障に関しては、勤務先の福利厚生制度が充実しているとのことなので、公的な保障制度を利用し、足りないところを民間の生命保険で補うのが基本です。
「医療」「老後」「貯蓄」と比べ、「死亡」の保障は不足しています。家族が増えると必要保障額は増えます。遺族年金といった公的な保障もあるため高額なものは必要ありませんが、一度検討してみましょう。
お子さんが誕生すると、優先して支払う項目が変化します。落ち着いたころに、支出項目の見直しをおすすめします。
まもなく第1子を出産。第2子と、落ち着いたら働くことも想定。これからの貯蓄や家計の改善点について教えてください。
夫36歳(団体職員) 妻30歳(主婦)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
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