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試写室・劇場から

光をくれた人

5月27日(土)から京都シネマで公開

©2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC

〝ある秘密”を抱えながら灯台守の夫婦が刻んだ愛の歴史

結婚したカップルの変化をリアルに描いた「ブルー・バレンタイン」で、世界的な評価を高めたデレク・シアンフランス監督。今回は、ベストセラー小説「海を照らす光」を脚色して映像化し、大きな感動と温かさの残る後味を届けてくれる。

戦場から帰還したトムは、オーストラリアの孤島で灯台守として働くことになった。戦争で傷ついたトムの心は、何よりも平安と孤独を求めていたから。そんな彼が、地元の有力者の娘イザベルと結婚するのだが、なかなか子宝に恵まれない。ある日、男の死体と泣き叫ぶ赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着き…。

赤ん坊を自分たちの子どもとして育てる夫婦だが、実母の登場が彼らの人生を一変させる。この物語にあるのは、相手へのいつくしみ、子どもを守り抜こうという決意、そして間違いを許そうという気持ち。それらが共鳴して見る者の胸を激しく震わせる。演じたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルは撮影中に恋に落ちたそうだが、その迫真の演技に注目して!

(ライター 宮田彩未 

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