ホーム > > かけいぼ診断

かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

教育費・老後資金は生命保険の還付金頼みですが、あといくらぐらい必要でしょうか? 貯蓄方法にアドバイスを。

夫30歳(自営業) 妻30歳(会社員) 子0歳

老後に向けて少しずつ準備を始め、頑張っている様子がうかがえます。とはいえ、これからは食費や教育費などの支出も増えていきます。まず、人生の節目に求められる金額を確認しましょう。

お子さまは2人を希望され、私立高校・大学への進学を想定。となると、学費をはじめとした教育費は高校275万円、大学688万円の合計963万円(文科省「子供の学習費調査」、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」)。1人1000万円が目安です。

老後資金は、暮らし方などにより必要な金額に差があります。ご夫婦の一般的な生活費を年間約300万円とすると、65歳以降の25年間で7500万円。年金収入が25年間で5000万円として、差額の2500万円に予備費などを加えた3000万円が準備する金額に。これらの金額から想定している生命保険の還付金を差し引くと、目標額がはっきりします。

準備には、利率や運用期間を考慮し金融商品を活用。ただし、教育費と老後資金では、必要となる時期と準備にかけられる期間が違うので分けて考えます。老後まで時間のあるご投稿者の場合、教育費の準備が先決。児童手当は、教育費目的に限定した活用がおすすめですよ。

このように考えると、生命保険による貯蓄は、預け入れる金額が積み上がるメリットがある半面、低い利回りを長期間固定するというデメリットも。また、一部を解約すると、死亡保障がその分だけ減少するので注意が必要です。ご主人が自営業で退職金がないなどの状況から保険金が高額になっていますが、死亡保障は不足気味です。

どのような資産形成を行うと家族のライフプランに役立つのか、じっくり考えてみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

このページのトップへ