にょにょにょっ記
穂村弘 文藝春秋・1620円
何でもない日常も、著者にかかればクスリと笑える出来事に
おまわりさんの自転車の荷台に付いている白い箱。きっと書類の類いが入っているであろうその中には、なんとカステラが入っていた!? そんな何でもない日常を、歌人でもある著者独特の目線で観察しつづった日記(にょっ記)の第3弾。著者が、町中を歩いていて遭遇したささいな出来事がふと気になり妄想を膨らませたり、聞き違いで「え?」と思ったりしたことが面白くて笑えます。
そういえば僕自身も外に出かけた際に「何だこれ?」と思うこともあるのですが、そのまま記憶から消え去ることがほとんど。でもこうして毎日のちょっとした出来事を書き留めておくと、人生ももう少し面白くなるのかもしれません。
【紹介者】
ことばのはおと 中村仁さん
ことばのはおと 中村仁さん
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