赤毛のアン
5月6日(土)からT・ジョイ京都で公開
新しい魅力をふりまきながら あの愛すべき少女が帰ってきた
人生の春と呼ばれる時代に、「赤毛のアン」を夢中になって読んだ人はきっと多いことだろう。このたび新しく映像化され、原作者・モンゴメリの孫娘が製作総指揮を務めていることも話題だ。
カナダのプリンス・エドワード島で暮らすマシュウとマリラの兄妹のもとに、ある手違いで引き取られることになった孤児のアン。美しい四季折々の島の風景をバックに、彼女の型破りな新生活と、周囲の人々との交流を描く。想像力が豊かでおしゃべりで、時々とんでもない騒動を引き起こすけれど、ほほえみの種をまくアンの元気パワーがここでも全開!
ミーガン・フォローズ主演の映画「赤毛のアン」は私の大のお気に入りだったが、本作からはより素朴なアンの個性が伝わってくる。アン役の新星エラ・バレンタインを支える名優マーティン・シーンやサラ・ボッツフォードという配役もイイ!監督はジョン・ケント・ハリソン。淡々とした語り口とコンパクトなつくりながら、前を向いて生きることの大切さを指し示し、共感を呼ぶ。
(ライター 宮田彩未 )