育ち盛りのお子さまがいる中、節約に励んで頑張っておられるご様子。水・光熱費や小遣いなどを抑え、黒字を出すことができています。
保険では、共済を利用するなど工夫されていますが、ご主人の病気死亡時の保障が1200万円しかない点が気になります。貯蓄が少なく、働き手はご主人のみという現状では心細いものが。その一方で病気入院は日額1万円、がん入院は2万円と手厚くなっています。医療保険を半分に減額してでも、死亡時の保障を充実させたいもの。お子さまが独立するまでは、今の保障にさらに1500万円を上乗せしてはいかがでしょうか。
上のお子さまは、私立高校を志望し、大学進学も視野に入れているようですね。京都府の私立高校進学時の支援制度(平成28年度)では、世帯年収250万~500万円未満程度の場合、国の就学支援金と併せ65万円を上限に学費の減免を受けることができます。条件にあてはまれば、負担はかなり軽減されそう。
しかし、ご主人の勤務先にはボーナスがなく、今後の家計は一層厳しくなることが予想されます。入学後は制服や通学、修学旅行などの費用も必要。さらに、下のお子さまの進学を見据えると、節約での対応にも限界があるといえるでしょう。
奥さまは、ずっと主婦に専念されてこられたようですが、子育ての手が離れた今こそ働きに出ることも検討に値するのでは。私立大学に進学すると、4年間の学費だけで約500万円もかかります。一部を奨学金に頼る可能性が高いのですが、月々数万円でも収入があれば、その分だけ奨学金の借り入れを少なくできます。ぜひ思い切って一歩を踏み出し、お子さまの夢を支えていただきたいと思います。
上の子が私立高校を志望。さらに、地元の大学への進学も目指しています。今後の学費が心配です。
夫44歳(会社員) 妻45歳(主婦) 子11歳・14歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
()