育ち盛りのお子さまに囲まれ、充実した生活が目に浮かびます。
どの家庭にも悩みはあり、やりくりには苦労がつきものです。まず、月々の貯蓄ができないとのこと。奥さまが正社員で働いていたころと比べると不安に感じるかもしれませんが、大きな赤字ではなく過度の心配はいりません。支出の改善点をあげるとすれば、日用品代や被服費などが若干多いように感じます。いま一度、本当に必要なものかチェックしてください。
3000万円程度の住宅ローンが残っており、本来は、繰り上げ返済の実行がローン控除よりも有効です。ただし、ご相談者の場合は1%以下の低い金利での借り入れ。変動金利なので今後の金利上昇には注意が必要ですが、ローン控除との比較ではなく、長期的な資金活用との比較をすべきでしょう。借り入れの金利よりも高い利回りで運用できれば、その分のお金を活用した方が有利になるからです。
住宅ローンを組むと「団体信用生命保険」に加入するため、個人で準備する保障額は減少。ただし、お子さまの年齢などを考えると、3000万円くらいの死亡保障があってもよいのでは。教育費に関しては、一般的な金額の大半はすでに準備できているのでこのペースを維持してください。
これらの点を総合的にみると、貯蓄よりも、長期的な視点での資産活用を考えるべきステージに差し掛かっていると感じます。老後資金の準備には、利回りの追求よりも、着実な積み立てを長期間継続することが大切です。目標としている3000万円を目指して、できるだけ早い時期に取り組むように検討を。金融資産を残すことで、不足気味と思われるご主人の死亡保障の代替ともなりますよ。
妻が正社員からパートになり、収入が減少。住宅ローンの返済、夫の死亡保障、老後の生活資金にアドバイスをお願いします。
夫37歳(会社員) 妻34歳(パート) 子7歳(小学生)・9歳(小学生)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一
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