お子さまたちの幼少期にご主人を亡くされ、相当な思いとご苦労を乗り越えてこられたことかと思います。お子さまがそれぞれご結婚され、ひと安心ですね。これからは、ご自身のセカンドライフに向けて、時間とお金の有効な使い方を考えていきましょう。
まず、今後の収入予測から。仮に、65歳で退職した場合、老齢年金、遺族年金、私的年金で月12万円程度。70歳以降は公的年金のみになるので月7万円程度になります。
支出は、月10万7000円と堅実にやりくりされていますね。退職後は、社会保険料が下がるほか通信料、ガソリン代、洋服代や交際費などを見直すことで、月9万円程度に抑えられるのではないでしょうか。
それでも、70歳以降になると年金収入のみでは月2万円ほど不足。女性の平均寿命を少し超える90歳までの20年間の生活費を支出すると、貯蓄を480万円取り崩すことになります。また、旅行代や葬儀費用などの特別支出も想定しておく必要があります。
車は、維持費とともに、買い替え時には大きな支出が見込まれます。タクシーやレンタカーに切り替え、車を手放す時期も検討しておきたいもの。また、9年前に家のリフォームを済ませたとのことですが、水回りは20~25年で劣化しますし、要介護状態になれば手すりの設置などで数十万円の初期費用がかかることも考えられます。750万円の貯蓄は「いつ」「何のために」「どのように」使うのか、綿密に計画を立ててみてください。
退職しても、70歳までの家計収支は黒字です。ですが、退職までに少しでも貯蓄を増やせるよう心がけましょう。何よりも、健康を第一に考え、充実した日々を過ごしてくださいね。
33歳のときに夫を亡くしましたが、今は子ども2人もすでに結婚。これからの生活の注意点などアドバイスをお願いします。
女性63歳(契約社員)
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹
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