二馬力でコツコツと頑張ってこられ、ゆとりのある家計簿です。住宅ローンを完済。まとまった貯蓄もあり、とてもよい形で家計運営ができていますね。支出は、通信費や水・光熱費、小遣いなど、どれも上手に抑えられています。その中で負担が大きいのが、外食費を含んだ「食費」です。状況によっては、見直しもできそうです。
中学生のお子さまが不登校となり、家族のために奥さまの退職も考えておられるとのこと。今の家計簿ならご主人一人の収入となっても、毎月の収支は赤字にはならず、問題はありません。時間的な余裕ができたら、献立を工夫するなどして食費を2割カットすれば、月5万円程度の貯蓄も可能ですよ。
奥さまの決断に際しては、精神面にも目を向けておきましょう。親子がずっと一緒にいられるのは安心な半面、お互いにとってストレスとなる危険性も。一度に状況を変えるのではなく、「週に2~3日程度、無理のない範囲で働く」といった選択ができないかも、検討してはいかがでしょうか。「働き続けるのは難しそう」という場合、奥さまも趣味の時間を持つなどして、親子間の距離をある程度保つことを心掛けましょう。お子さまの状況も踏まえて、慎重に今後の生活スタイルを判断してくださいね。
高校進学に不安を感じられるかもしれませんが、最近は「サポート校」などバックアップしてくれる学校が増えています。学費はさまざまなので、私立高校と同等の年間100万円程度を見積もっておきましょう。貯蓄に加え一人700万円の学資保険もあるため、お子さまが少し遠回りすることになっても十分に対応できるはず。あせらず、長い目で見守ってあげてください。
上の子どもが不登校になり、妻は退職して子どものそばにいようかと思案中。ですが、これからの生活や老後も不安です。
夫48歳(会社員) 妻48歳(契約社員) 子11歳・14歳
【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
ファイナンシャルプランナー
八束 和音
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