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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

妻が亡くなり、夫が家計をやりくり
支出や貯蓄についてアドバイスを

本人36歳(会社員) 子12歳・8歳

妻が他界。闘病で医療費がかさんだこともあって、貯蓄があまりありません。今のところ、月2万円以上の貯蓄を目標にしています。しかし、家計のやりくりも初めてのため、目標設定が正しいのかどうかわかりません。支出の改善点や貯蓄の目標額を教えてください。

まずは支出をしっかりと把握
子どもとくつろぐ時間も必要

毎日の仕事と育児、家事。一人で何役もこなされているご相談者には、さまざまなご負担がかかっていると拝察します。

忙しく、気持ちも張りつめておられるとは思いますが、無理をし過ぎないことが大切。家計のペースがつかめない今の時期は、想定外の支出があることも。身の回りが落ち着いてから、少しずつ取り組んでいただければと思います。しばらくの間は、ご家族の気持ちの安定を最優先に考えてくださいね。

初めての家計管理でわからない部分が多いとのことですが、しばらく数字を追っていると、いろいろなことが見えてきます。現時点で把握されている支出を見ると、黒字の金額から月々11万円の貯蓄ができる家計簿となっています。この金額と実際の貯蓄額が一致すればよいのですが、「そんなにない」ということなら、支出に漏れがあるということ。まずは、どれくらいの精度で家計が把握できているかを知ることから始めましょう。

貯蓄の目標は「月2万円以上」と考えておられるようですが、一般的には手取り収入の10~20%程度が目安。落ち着いてきたら、ご相談者の場合なら月々5万円とボーナスの半分程度は貯蓄していけるような家計づくりを目指してください。

支出には大きな無駄は見当たりませんが、スマートフォンとインターネットの料金がやや高め。できれば、2割カットを心掛けましょう。また、車のローンの負担が大きいのも気になります。諸事情によるものと推察しますが、今後はできる限り現金一括で購入するスタイルに変えるのがおすすめです。

将来に向け貯蓄を増やしていくこと以上に、忙しいお父さんには、適度な手抜きとお子さまとのリラックスできる時間も必要。雑費や娯楽費の予算を少し多めに取るなど、日々の生活にゆとりが生まれる工夫も取り入れていきましょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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