四月になれば彼女は
川村元気 文藝春秋・1512円
大学時代の恋人からの手紙が呼び覚ます、みずみずしい思い出
出会いというものは、いつどこでどんな形で、恋愛へと発展するのかわからないものなのだということを、この物語があらためて教えてくれました。
藤代と、ハル。ふたりがストーリーの軸に。大学時代付き合っていたハルから、藤代のもとへ突然届く1通の手紙。それはボリビアのウユニ塩湖で書かれた、ふたりが一緒にいた頃の記憶がつづられたみずみずしさをも思わせる手紙だった。
1960年代にヒットした、サイモン&ガーファンクルの「四月になれば彼女は」。恋愛について歌ったこの曲を聞きながら、著者・川村元気さんの流れるようなきれいな言葉たちを堪能してみたいと思いました。
【紹介者】
大垣書店四条店 小林素紀さん
大垣書店四条店 小林素紀さん
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