注意したいのは「130万円の壁」
所得税と社会保険料がかかります
家族が一丸となり、頑張っている様子が伝わってくる家計簿です。ご主人の転職で収入はダウンしてしまいましたが、何よりも健康が第一。継続して、家族の力でご主人をサポートしていただきたいと思います。
支出項目をみるとしっかりと通信費を抑え、下のお子さま(中学生)の塾代も最低限にとどめるなど随所に努力がうかがええます。収入が減っている中、手取りの20%近い貯蓄ができているのは立派。この調子を崩さずいきましょう。
ご主人の「バイク保険」への加入を考えておられるとのこと。通勤用となると利用頻度も高いため、「お守りがわり」に入っておけば安心ですよ。また、ご主人の生命保険は、死亡保障が少し不足している可能性も。2000万円程度を目安に、足りないようならば定期保険での上乗せも検討してみてください。
パート収入を考える上で、税金や社会保険に関わる「壁」は気になりますね。「103万円の壁」では、奥さまの年収がこの金額を超えるとご主人の「配偶者控除」が外れ、奥さまにも所得税が。ただし、年収141万円までは段階的に「配偶者特別控除」を受けられます。ご主人の職場の家族手当などの支給基準になっていなければ、103万円を少し超えても気にする必要はありません。
注意したいのは「130万円の壁」。この金額を超えると、ご主人の扶養から外れる上に、自身で社会保険料を支払うことに。結果、妻が約160万円以上稼がないと、実質の世帯収入が減ってしまいます。さらに、10月から「106万円の壁」が登場。労働時間は週20時間以上、年収106万円以上、勤続1年以上で、従業員501人以上の企業という全要件にあてはまる場合は社会保険の加入が必須に。それぞれの「壁」を理解し、勤務先の規模も考えて、ご相談者にとって最良の働き方を選択したいですね。