小さな出版社のつくり方
永江朗 猿江商會・1728円
本の世界が厳しい時代に生まれた小さな出版社たちの挑戦
もはや不況と呼べぬほど出版業界の低迷が常態化し、書店が減少する中、出版社にも変化が。数十万部単位のベストセラーを生み出すべく大規模な組織運営がなされていた今までとは異なり、数人規模、ときには一人で企画編集から営業までをまかなう小さな出版社が多く生まれているのです。
そんな個人出版社11社の出版人のインタビューで構成された本書。小さいほど、作り手の姿勢やセンスが出版物からダイレクトに感じ取れるはず。本を売るのは大変な時代かもしれませんが、多くの語り手たちは心意気たっぷりでなんだか楽しそう。「出版不況」を逆手に良書を作る人々の言葉に、他業種のみなさんも勇気づけられるはず。
【紹介者】
誠光社 堀部篤史さん
誠光社 堀部篤史さん
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