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コレ読んで!

定本 黒部の山賊 アルプスの怪

伊藤正一 山と溪谷社・1296円

“山賊”や“もののけ”に遭遇?
黒部の山小屋の主人が語る昔話

北アルプスの最奥部に位置する黒部川源流。日本最後の秘境といわれるその地には、終戦直後の混乱期、山賊がいたという…。本書はひょんなことから山賊と一緒に生活を送ることになった山小屋の主人の手記です。

山賊と恐れられたのは、険しい山で生き抜いた人々。手軽に登山を楽しめる時代になったのは、彼らの努力のたまものなのだと教えられます。山奥でタヌキに化かされたり、もののけに驚かされたりと、不可解な現象に著者は次々に遭遇します。おとぎ話のようですが、昔は本当にいた不思議な存在を人間が追い出したのかもしれません。山の歴史を知ると、登山ももっと深いものになるに違いありません。

【紹介者】
ことばのはおと 中村仁さん

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