お子さまの生活費、通信費など
家族で可能な限りの見直しを
65歳を過ぎてもフルタイムで働くご主人と、それを支える奥さま。毎日、力を合わせて頑張っておられることと拝察します。しかし、お考えのとおり、公的年金だけの生活になると、家計はとても厳しくなりそうです。可能な限り、見直しをしていきたいですね。
家計簿でまず気になるのが、同居のお子さまが家にお金を入れていないこと。ご自身の結婚資金をためておられるとのことですが、生活にかかるかなりの費用をご両親が提供している状態です。最低限の生活費として、月3万円程度を家計に入れてもらってはいかがでしょうか。余裕があれば今のスタイルでもよいのですが、そうではありません。
お子さまに、厳しい状況を説明する努力も必要です。その上で、お子さまが家に入れるお金を貯蓄しておき、一部分を結婚時の援助に回すとよいでしょう。また、お孫さんのお祝いについても、背伸びは禁物です。お金で表さなくても、ご夫婦の温かい気持ちは十分に伝わっていますよ。
支出の中で目に付くのが食費。3世代が同居しているため、食材などにお金がかかるとは思いますが、2割はカットできるはず。通信費もご夫婦とお母さまのものと考えると、削減の余地がありそうです。お子さまの通信費も含まれているなら、負担はご本人へ。
また、雑費が大きいのも気になります。何に使っているのかを細かく把握して、無駄がないかチェックを。さらに、保険料も60代のものとしては高め。最低限の医療保険をベースに一度見直しをしてください。
保有する株式の詳細がわからないとのこと。しっかり確認して、まとまった金額になるのであれば、住宅ローンの返済に充てるのも一考。このように、お金についてできることはたくさんあります。ご主人の退職に備え、ご家族で家計と真剣に向き合ってみましょう。