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試写室・劇場から

劇団四季ミュージカル「キャッツ」

大阪四季劇場にて公演中

撮影/堀勝志古

色あせることなく魅了し続ける圧倒的なパフォーマンス!

何度見ても飽きることがなく、舞台に引きこまれてしまう。そして、そのたびに、誰かを劇場に誘いたくなる。初演から33年。9000回を超えるロングランを続けている「キャッツ」は、不思議なミュージカルである。

劇場に足を踏み入れると、そこは都会のごみ捨て場。ここに集まってくるのは、人間に飼いならされることを拒否し、逆境の中で、毅然(きぜん)とした生き方をしている“ジェリクリキャッツ”と呼ばれる猫たちである。満月が輝くこよいは、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ、年に1度の特別な舞踏会。リーダー猫、マジシャン猫、年老いた娼婦(しょうふ)猫をはじめ、24匹の猫たちが夜を徹して歌い踊り、それぞれの生き方を披露する。そして、天上に上り新しい命を許される、ただ一匹の猫に選ばれたのは―。

世界的レベルの歌やダンスによる、パフォーマンスの見事さはもちろんだが、この作品を彩るもう一つの魅力は、その音楽にもある。名曲「メモリー」をはじめ、ジャズ、ロック、バラード、軽やかなポップス…と、幅広いジャンルの曲が、全編を通してとどまることなく迫ってくる心地よさ。「オペラ座の怪人」や「エビータ」などを手掛けたアンドリュー・ロイド=ウェバーの圧倒的な手腕を思い知らされる。

(文筆業 あさかよしこ 

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