まずは夫婦の支出を正確に把握を
節約するところが見えてくるはず
子育てと仕事の両立で多忙な中、ご夫婦で力を合わせておられる様子が伝わってきます。家族構成からみると、食費や通信費は、上手に抑えられています。また、給与天引きの財形貯蓄で、確実にお金をためている点もグッドです。
表面上の家計はかなりの黒字ですが、ご主人のお小遣いが計上されていないなど、不明な点もあります。細かな家計簿をつけず、夫婦おのおのが決まった費目を負担する形のため、「見えない支出」が膨らんでいる可能性も。何を引き締めるかは、今の支出を基本に考えることになります。まずは、その正確な把握から始めてください。
1カ月のやりくりに使ったお金は、手取り収入から支出の残りと貯蓄額を引くと簡単に計算できます。使ったお金と使途を把握している支出の差額が、「使途不明金」です。ご相談者の場合、ご夫婦の各支出の詳細と使途不明金を知ることがポイント。それが分かれば、どこで節約できるかが見えてくるはずです。
将来、教育ローンなどを使わずに進学させられるのか心配されているようですね。今のペースで貯蓄できれば、上のお子さまが大学に進学するまでに2500万円強をためることができます。さらに、学資保険がお子さま3人分で400万円あるため、仮に私立大学に進学しその学費を500万円と見積もっても、ご主人の収入だけでもやりくりできそうです。
とはいえ、負担が大きい教育費の中でも、塾代の高さは目につきます。高校受験を控えたお子さまがいることを前提にしても、手取り収入の30%を超える教育費は高すぎます。大学進学までに少しでも貯蓄できるよう、お子さまの習い事は一つに絞るなどの見直しが必須です。共働きの間に少しでも手元の資金を増やし、将来への不安を拭い去るために、まずは正確な家計の把握を目標に頑張っていきましょう。