紙さまの話 紙とヒトをつなぐひそやかな物語
大平一枝 誠文堂新光社・1944円
画家や職人、さまざまな人に質問 あなたの好きな紙は?
異国の封筒に包装紙、マッチラベルに手帳、切手に本。著者がデザイナー、画家、クリエーター、印刷職人などさまざまな人たちに尋ねた好きな紙のエピソードに加え、紙を用いて物作りをする人たちのもとを訪れて知った紙へのこだわりや情熱。素材としての紙、アートとしての紙、何かを伝えるものとしての紙。
近年デジタル化が進むことで、逆にアナログの紙の良さが際立ってきています。大きくなる紙の存在感とともに、それと関わる人たちの思いも深まり、密接になっているのではないでしょうか。これまでの紙と、これからの紙。本書は、その間にいる私たちに、そっと「紙さま」のことを教えてくれます。
【紹介者】
古書ダンデライオン 中村明裕さん
古書ダンデライオン 中村明裕さん
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