映画を撮りながら考えたこと
是枝裕和 ミシマ社・2592円
“テレビディレクター”の立場で語られる、映画界の裏側とは
映画監督として世界的な地位を確立した著者が、元々はテレビディレクターとして映像の仕事をスタートしたことはあまり知られていません。
もちろん本書でも過去の是枝映画についての製作過程やキャスティングの裏話が、細かく説明されていて面白いのですが、それ以上にテレビでのドキュメンタリー番組制作を自らの原点として、現状を語っているところが非常に興味深いです。本文にも映画人ではなくテレビ人として、映画界をルポルタージュした一冊だと書かれています。
テレビマンとしての気概を忘れずに、映像作品を撮り続ける是枝裕和という人物の原点を、ぜひ知ってください。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
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