支出が抑えられ無駄のない家計
これからは目標を持った貯蓄を
貯蓄体質ができあがっているご家庭と見受けられます。
膨らみがちなお子さまの被服費や雑費が抑えられており、外食費やレジャー費の月々の計上もありません。ご夫婦のお小遣いは設けていないものの、家計全体からみて、無駄が隠れている可能性は低そうです。ただ貯蓄するだけのやりくりから、資金計画にもとづく貯蓄へ、次の段階に入っていきましょう。
ご主人の年齢から、老後資金として今の貯蓄はそのまま置いておきたいところです。退職金や保険などの積み立てを除いて、さらに1000万~1500万円程度を上乗せしましょう。
お子さまの学費について、私立の年間教育費は塾代込みで中学は約134万円、高校で約100万円です。また、中学受験となると、小学4年生ごろから塾に通い出し、塾代だけで年間90万円ほどかかるケースも少なくありません。小学校の4年から大学卒業まで、年間100万円超の学費が続くことになり、今より、年間60万~100万円ほどの支出増になります。年収の範囲で学費を捻出し続けながら、老後資金の貯蓄ができるかがポイントとなります。
お子さまが小学校の高学年になるころには、奥さまは仕事を徐々に増やし月額25万円程度を目指されるとのこと。予定通りにいけば、私立進学の学費や老後用の積み立ては充分に補えそうですが、そのときの収入によって、進路は検討を。
73歳で完済予定の住宅ローンを、65歳の定年までに完済するには、住宅ローン控除適用終了後から、約500万円の繰り上げ返済が目安です。今は、貯蓄を取り崩さず、住宅ローンの繰り上げ返済用としてボーナスから40万円の貯蓄が維持できればOK。
その他の余った資金で旅行を楽しんでくださいね。通信費の見直し次第では、旅行のグレードアップも可能かも。