今の家計が維持できれば大丈夫
夫の死亡保障と生活は見直しを
お子さまの誕生が今からとても楽しみですね。
その半面、金銭的な面で不安を感じておられるとのこと。家計簿をみると、車関連費や繰り上げ返済のための貯蓄もきちんとできています。黒字分と合わせた貯蓄率は、手取り収入の約38%でとても優秀。出産後しばらくは奥さまの収入が下がりますが、今の家計を維持できれば大丈夫です。養育費の負担が重いようですが、生まれてくるお子さま同様、大切な子どものためのお金。限られた期間のものですから、頑張っていただきたいと思います。支出をみると、食費や水・光熱費など上手に抑えられています。この調子でやりくりしていきましょう。
ご夫婦の保険については、国民健康保険料と生命保険料の合計額が記載されています。公的保険と私的な保険では性質が異なるため、分けて考えるようにすれば、無駄がないかなど把握しやすくなりますよ。
加入中の生命保険の内容は不明ですが、自営業の場合、サラリーマンと比較すると「遺族年金」が少ないため、保障を手厚くする必要があります。ご主人の死亡保障については4000万円を目安に、不足があれば保険料の安い「定期保険」で上乗せするとよいでしょう。
ご主人は仕事の打ち合わせで毎日外食されているようですが、出産後はご主人のサポートも必要です。外食の回数を減らすことができれば、出費も軽くなるはず。今の生活スタイルを少し見直せないか、ご主人と相談してみてくださいね。
自営業は「老齢年金」も手薄なので、早めに準備していきたいもの。「個人型確定拠出年金」を活用すれば、掛け金全額が所得控除を受けられ運用益も非課税に。60歳まで引き出しができないなどの制約もありますが、貯蓄の一部で始めてみてはいかがでしょうか。リタイアまで時間があるので、リスクを取った運用で増やすことも可能ですよ。